これまでの日本経済社会は、石油などの化石資源や鉱物資源を生活の様々な分野で活用して効率性や利便性を高めることで発展してきました。
しかし、近年、これらの資源の有限性が、経済成長にかげりをもたらしており、中でも第一次産業は、産業構造の変化、担い手の高齢化、及び、石油価格の高騰等による経営コストの悪化により大きく衰退しています。
地方では、管理放棄された山林や農地が増加し、食料自給率や木材自給率の低下が私たちの「衣・食・住」に大きな影響を及ぼすまでになっています。
また、アジアやアフリカにおける新興国の発展や人口増加に伴う食料不足と水資源の枯渇、CO₂による地球温暖化など、地球規模での環境問題が現在も刻一刻と進行しています。
幸い、日本には多くの森林資源が再生可能なエネルギーとして眠っており、これを上手に活用することが、現在進行している様々な問題に対処できる有用な手段の1つであると私たちは考えました。
私たちは、次代を担う子供たちが安心して生きていける、持続可能な社会を作る責任があります。そのためには、多少の利便性や効率性を犠牲にしてでも、環境との調和や石油に頼らない社会を意識した生活もこれからは必要ではないでしょうか。
私たちはこの木質バイオマス事業を通じて、林業が農業や水産業を中心に様々な産業と密接に繋がっていくことで、地域社会が活力を取り戻すとともに、安全で安定的な食糧供給と、地球温暖化防止に貢献すべく、皆様のご協力を頂きながら社業に邁進していきたいと考えています。