はじめに

これまでの日本経済社会は、石油などの化石資源や鉱物資源を生活の様々な分野で活用して効率性や利便性を高めることで発展してきました。

しかし、近年、これらの資源の有限性が、経済成長にかげりをもたらしており、中でも第一次産業は、産業構造の変化、担い手の高齢化、及び、石油価格の高騰等による経営コストの悪化により大きく衰退しています。

地方では、管理放棄された山林や農地が増加し、食料自給率や木材自給率の低下が私たちの「衣・食・住」に大きな影響を及ぼすまでになっています。

また、アジアやアフリカにおける新興国の発展や人口増加に伴う食料不足と水資源の枯渇、COによる地球温暖化など、地球規模での環境問題が現在も刻一刻と進行しています。

幸い、日本には多くの森林資源が再生可能なエネルギーとして眠っており、これを上手に活用することが、現在進行している様々な問題に対処できる有用な手段の1つであると私たちは考えました。

私たちは、次代を担う子供たちが安心して生きていける、持続可能な社会を作る責任があります。そのためには、多少の利便性や効率性を犠牲にしてでも、環境との調和や石油に頼らない社会を意識した生活もこれからは必要ではないでしょうか。

私たちはこの木質バイオマス事業を通じて、林業が農業や水産業を中心に様々な産業と密接に繋がっていくことで、地域社会が活力を取り戻すとともに、安全で安定的な食糧供給と、地球温暖化防止に貢献すべく、皆様のご協力を頂きながら社業に邁進していきたいと考えています。

木質バイオマスの熱利用

1次産業の活性化を目指して

私たちは、木質バイオマス熱リサイクル技術の活用により、林業、農業(施設園芸)、畜産業、水産業等を支援するとともに、地域の活性化と循環型社会の構築に貢献します。

設定した暖房が1週間、自動的に得られる新燃焼技術です。

製品紹介については以下のボタンから進んでください。

木質バイオマス温風発生装置(HGM-300)

木質バイオマス温風発生装置

主な特長
・薪、間伐材、製材所端材、建築端材、剪定枝、残幹、茎、竹、炭などの木質系バイオマスを、加工しないで燃料として利用できます。
・施設園芸(ビニールハウス、ガラス室)や木材乾燥、畜舎・鶏舎暖房、工場・集会所等の暖房燃料費の大幅なコストダウンが可能です。
・燃焼時に補助燃料として灯油を使用しますが、その量は石油系燃料ボイラの1/10以下です。
・排煙浄化機構によりクリーンな排ガスが得られ、大気汚染防止法が求める水準をクリアします。
・使いやすくメンテナンスも容易で、年に1度、熱交換器の清掃、消耗品の交換、及び、定期点検を行います。
その他の特徴
・自然乾燥した木材を炉室に投入し、大きさや形に制限なく縦置きにして燃焼させます。
・初期燃焼状態及びおき火燃焼状態を通じて、燃焼量を自動制御し、必要な熱量を発生させます。
・室内温度プラス40℃の範囲で温度と風量を制御し、プログラム設定した室温を実現します。
・HA-10の最大発熱量は約15万kal/h。A重油換算で17L/hに相当します。
・暖房持続時間は、樹種、燃料投入量、燃焼条件により異なりますが、1バッチあたり約5〜7日が目安です。
・暖房の必要がない場合、希望する時間を休眠状態におくことができ、容易に再燃焼させることができます。
・1次〜4次燃焼による排煙浄化機構を備え、大気汚染防止法による排煙規制に準じた一酸化炭素や煤塵量になります。
・石油系ボイラを当該ボイラで置き換えれば、炭酸ガスクレジットの獲得に利用できます。
・燃料灰はミナラル分を含む木灰であり、農地の土壌改良剤として還元利用できます。 
・携帯燃焼モニターをみながら、いつでもどこでも、希望に応じた温度管理ができます。